文在寅大統領の最側近の曺国氏(54)に娘の不正入学や息子の兵役逃れの疑惑が浮上し、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄決定は、国民の目をそらすためだったと批判されている。検察も強制捜査に乗り出した。
曺国氏は2017年に文政権発足と同時に大統領府に入り、民情首席秘書官に就任。今月9日(2019年8月)には次期法相に内定した。ところが、娘が名門の高麗大学へ無試験入学、奨学金の不正受給し、息子にも5回にわたり兵役逃れさせたなどの報道があり、曺本人にも「資産隠し」が指摘され、まるで疑惑のオンパレードだ。
コリア・レポート編集長の辺真一氏は「大学不正入学問題は、韓国の国民からすれば断じて許せない問題です」と語る。2016年には親友の娘の不正入学疑惑で、朴槿恵前大統領は弾劾に追い込まれ、辞任した。
弾劾・辞任に追い込まれた朴槿恵前大統領と同じ道
韓国政府は先週22日(2019年8月)、「GSOMIA」破棄を発表したが、野党は「曺国氏の疑惑を隠すために、韓米日の安保協定を壊したのか」と指摘している。来月2日からは国会で法相に適格かを審査する聴聞会が開かれる。
司会の加藤浩次「韓国の若い人たちはどう考えるのでしょうか」
宮崎哲弥(評論家)「疑惑が確実になれば、朴槿恵前政権と同じような流れになるかもしれません」
松田丈志(競泳元日本代表)「韓国のアスリートと付き合いがありますが、オリンピックでメダルを取るか、アジア大会で金メダルを取れば、兵役を免除されると聞きました。韓国の選手はそれを目指して必死に頑張っているんです。兵役逃れがあったとすれば、若い人たちは相当反感を買うと思いますよ」
宮崎「不正入学と兵役逃れ。すごく大きな問題です」
文在寅大統領の前途も多難である。
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