〈石橋貴明のたいむとんねる〉(フジテレビ系)
各界プロが感じる粋な振る舞いや粋なお客さんについてのトーク。さすがテレビ界の重鎮タカさん、粋なマナーをご存じです

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   とんねるず・石橋貴明がMCを務めるトークバラエティー。今回は、「勝手に語りつぎたい粋(いき)」の第2弾で、伊集院光とIKKOをゲストに迎え、さまざまなジャンルの「粋」について語り合う。

   この日はテーマに合わせて着物姿で登場した伊集院とIKKO。最近少しお肉がついて貫禄が出てきたIKKOをいじりたくてしょうがないタカさん。登場した初っ端から「あれ、錣山(しころやま)部屋?」、「普段ちゃんこを食べるときはどういう感じで?」とやたらとIKKOに相撲ネタを振るものだから、「違いますー!」「もう、ヤダー!」という例の黄色い声がスタジオに響き渡る。

   でも、何度も言われると見ているこちらも不思議とそんな風に思えてきて、ついもらい笑い。伊集院は「俺を差し置いて相撲のことを振られるのはIKKOさんだけです」と呆れ顔だ。

高価なワインを頼む客が、わざとボトル4分の1を残す理由

   銀座にある天ぷらの名店、箱根の老舗旅館、創業1800年の老舗うなぎ店など、各業界のプロフェッショナルたちが感じる粋な振る舞いや、粋なお客さんについて取材したVTRを見ながら話は進む。なかでもホテル経営・再建のスペシャリストとして国内外で活躍する敏腕ホテルマン・窪山哲雄さんが、若手のころに勤めていたアメリカのホテルでの話は面白い。

   高価なワインを頼む客ほど、わざとボトルに4分の1くらいワインを残して帰っていく。これは、ホテルの従業員たちがあとでそれを飲み、ワインを勉強できるようにという粋な計らいなのだ。知識人の伊集院もさすがにこのルールは知らなかったようで、「へぇ~!」と感心。一方、石橋はすでに知っており、「これ以外にもレストランにワインを持ち込むときは、それと同等の価格のワインを注文するというのを、昔、俺は教えてもらったよ」と付け加える。さすがテレビ業界の重鎮、粋なマナーをご存じです。

   2018年4月に始まった同番組、今回久々に見たが、いつのまにかタカさんと一緒にMCをやっていたミッツ・マングローブが消えているし、始まった当初は企画の主軸だった「大人のノスタルジーを刺激するテーマ」へのこだわりがまったくなくなっていて、ちょっとびっくりだった。

   でも、へんに縛りを作らないほうが、テーマもゲストも幅が広がるし、結局、タカさんがそこにいて楽しくやっていてさえくれれば、当初からフジが狙っていたであろうアラフォー、アラフィフのとんねるず世代の視聴者は十分ついてくるんだよね。タカさんならではのゲストとの絡みを楽しみながら、缶ビール片手にリラックスして見るのにぴったりの番組。最近見ていなかったという人は、ぜひ。(8月19日深夜23時)

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