福岡・中洲の繁華街で、立ち小便に業を煮やしたビル管理会社の張り紙をした。「立ち小便、不法投棄、迷惑駐車その他迷惑行為には5万円を頂戴します」という警告文で、10枚以上も貼ってある。ビルは交差点に近いやや暗がりのエリアで、立ち小便被害が月20件あるという。たしかに、防犯カメラには、敷地に入って用をたす男が何人も写っている。
近くの通行人に聞くと、「街の中でするのはいかがか」「臭いますよ。なぜトイレに行かないの?」「5万円は高いちゃうか」という声があった。
ビルの管理会社の担当者は、毎日のように立小便を監視し、見つけると警察に通報しているが、敷地内は私有地のため、当事者同士で話し合ってくれといわれてしまい、仕方なく「迷惑料5万円」という対策を取ったという。
警察に通報してもラチあかず
その日も、立小便をした男を取り押さえたが、「立小便をしたのは事実ですが、そこまでいうアレ(権利)あるの」と開き直られた。警察を呼ぶと、男は「していない」としらばっくれたが、映像を見せられると5万円を払って帰っていった。管理会社は5万円は子供を支援するNPOに寄付している。
なぜこのビルに立小便の被害が集中するのか。通りを隔てた反対側は屋台が並ぶ中洲の繁華街で、公衆トイレやコンビニは近くにあるが、いつも満員だという。トイレを探してさ迷ううちに、ちょうど暗くて隠れやすい「一番いい場所」だからのようだ。
司会の小倉智昭「建物を持つ側には災難じゃないですか」
弁護士の若狭勝「被害届が受理されれば、軽犯罪法、住居侵入、器物破損などの罪に問われる可能性もあります」
小倉「それほど(立ち小便に)いい場所なら、ここに有料トイレを建てたらどう?」