名門企業での失敗がクルマ偏愛心理に影響?
これまでに高級車をひんぱんに乗り換える一方、色々な場所であおり運転を繰り返していた宮崎容疑者は、どんな人物か。
大阪の天王寺高校を経て私立名門の関西学院大に進学した宮崎容疑者は2000年、計測機器などを製造販売する大手上場企業「キーエンス」に入社。しかし半年で退社。その後、塾講師を経て2003年、母親から土地と建物を相続。2018年には不動産会社とコンサルティング会社を起業した。
藤井准教授は、高学歴で一流企業に就職したものの、認めてもらえなかった経験が宮崎容疑者の心理に影響をしていると見ている。自分で自分を認めるしかなくなり、自己愛が強まった結果、視野が狭くなり、イライラした時に自分の感情を制御できなくなったというのだ。
「一般的に、有名企業になると、高いレベルで周りに気を使ったり感情をコントロールしたりする能力が求められる。宮崎容疑者はそれができず、周りから承認を得られなかった。自分の行動を肯定するために、自分自身のやりたいようにやるようになり、それが今回のあおり運転に繋がった」(藤井准教授)
藤井准教授はこうも言う。「容疑者のインスタなどを見ると車の写真が非常に多い。彼にとって、車は自分の中での成功の証。車に対する思いが非常に強いので、運転が思い通りにいかないと、自分自身が傷つけられたような気持ちになってしまうところがあるのだと思います」
司会の小倉智昭「抜かれた後、また前に出て来て嫌がらせしてくる人って結構いる」
夏野剛(実業家)「これを見ているとドライブレコーダーって大事ですね。被害に遭っても証拠がないとどういうことされたのか客観的に分からないです」