なつ(広瀬すず)の妊娠がわかり、坂場一久(中川大志)は父親になる喜びでいっぱいだが、なつは浮かない顔だ。「嬉しくないの」と聞く。「子どもができたことは嬉しいけど、仕事をどうしてもやめたくないの」と涙をこぼしながら訴える。
坂場はそんななつに、自分が家で翻訳の仕事をしながら支えるから、好きなだけ仕事を続ければいいと話す。「あなたが続ければ、会社の他の女性社員も続けられるようになる。子どもを育てながらアニメーターを続ければ、その道を作れるんだよ」
なつ「じゃあ、赤ちゃんができたこと、喜んでいいんだね」
東洋動画は妊娠中のなつを作画監督に抜擢した
東洋動画では、なつの仕事を続けるという気持ちをを知った神地航也(染谷将太)が、幹部の仲努(井浦新)と井戸原昇(小手伸也)に掛け合った。ここまで経験を積んで技術を身につけたなつを、社員ではなく請負契約にすることは、会社がその価値を認めないのと同じだと熱弁をふるう。
「それでいいんですか。いま、なっちゃんを守ることができるのは、男でも女でもない。アニメーターの仲間だけしかいないんです」
神地の言葉が2人の心を動かした。神地や仲、井戸原の後押しを受け、なつは社長の山川周三郎(古谷隆太)に「産休後も働きたい」と直談判しにいった。 すると、山川は次の作品でなつを作画監督に抜擢しようとしていると伝える。「やらせてください。子供が生まれてもやってみせます」と言い切ったなつの熱意は通じ、正社員のまま作画監督を任せられることになった。(NHK総合あさ8時放送)