大型の台風10号が今まさに日本上陸という時間帯に放送の「とくダネ」は、西日本各地にリポーターを待機させ、台風の猛威を中継する万全の態勢を整えた。
岸本哲也リポーターは高知・黒潮町にいた。しかし、朝の5時過ぎは豪雨&暴風だったのに、8時過ぎには晴れ間も出ている。愛媛・宇和島市にいるディレクターも、須賀川は増水しているが、空には青空も見えるとリポートする。和歌山・串本町にもディレクターが飛んだが、天気はまあまあ。
気象予報士の天達武史「台風の目に入っているようです。台風10号は"目"がかなり大きいので、中心よりも離れたところのほうが今は雨も風も強いようです」
たしかに、リポーターのいない徳島市と高知・室戸岬のお天気カメラ映像を見るとかなり雨は強い。
さすがに司会の小倉智昭も「今のところ各地とも雨や風はひどくないようですね」と間の抜けたコメントになったしまった。
PAも人いない・・・中継車運転手が苦しいコメント
拍子抜けは新名神高速道路を走っていた平野早苗リポーターもそうだった。台風襲来とUターンが重なって、大渋滞を予想してやってきたのに、上り線はスイスイ。「まったく混んでいません。車も数えるほどしか走っていません」
早々と鈴鹿PAに着いてしまい、間がもたない平野リポーターは、中継車の運転手に「風でハンドルがとられることがありました」と苦しいコメントをさせて、台風の影響をなんとか伝えた。
辛口コメントの古市憲寿(社会学者)も「予測できないので、警戒したほうがいい」と苦しそうだった。リポートも空振りするほど予測できないということだね。