人を笑わせることが大好きな"学園の爆笑王"上妻圭右が、高校生ながら元プロの芸人、辻本潤と漫才コンビを組む。彼らの友情と成長を描いた青春群像劇だ。
上妻を間宮祥太朗、辻本を渡辺大知が演じる。そして、出演者よりも話題を集めているのが、連ドラの演出を初めて担当する劇団ひとり。題材がお笑いということで、白羽の矢が立ったのだろうか。
お笑いを題材にしているのに、肝心のネタが面白くないという意見もあるようだが、それは温かい目で見て欲しい。ここから上を目指すわけで、最初から完璧なわけがない。お笑いは素人の間宮も渡辺も、よくやっている。テンポもいいし、声も出ている。
みなさんいい歳なのに、高校生に見える凄さ
それにしても、だ。高校生の話なのに、生徒役がみんな結構なイイ年で、26歳の間宮、29歳の渡辺を筆頭に、クラスメイトも、矢本悠馬28歳、前田航基が20歳、長田成哉が29歳、堀田真由が21歳と、現役高校生はひとりもいない。それでも高校生に見えてしまうから凄い。
ほかにも、辻本のかつての相方・鳥谷静代役の小芝風花、人気コンビ「デジタルきんぎょ(デジきん)」を演じる駿河太郎&尾上寛之、上妻&辻本のライバル的コンビ「るのあーる」の浅香航大&早乙女友貴。そば店「きそば上妻」を切り盛りする上妻の父を寺島進、姉を徳永えりと個性派揃いで、これからの展開が楽しみ。
クラスメイトの前田航基は、ちびっこ漫才師で知られるまえだまえだのお兄ちゃんの方。いつのまにこんなに大きくなったのかとびっくりしてしまった。こちらはお笑いのプロなのに、漫才を封印とはもったいない。小芝風花は「トクサツガガガ」(NHK総合)、「ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ」(テレビ朝日系)に続き、今回もいい役に恵まれた。
こう言ってはなんだが、深夜のこんなドラマなのに、主題歌がB´zの書き下ろし新曲「きみとなら」とは豪華だねえ。(土曜よる11時15分~)
大熊猫