霊媒師詐欺で3000万円を騙し取った大阪3人組女の「周到な連携プレー」 SNSでカモを選ぶ

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   大阪在住の中国出身女性(32)は40代の日本人男性との結婚式を控えていた。男性から受け取った婚約指輪は2カラットのダイヤ、両親から貰ったご祝儀などをSNSで報告するなど、まさに幸せの絶頂にあった。ところが3日(2019年8月)、女性を「まさかの出来事」が襲った。

   この日の昼、女性は商店街にある韓国料理のお惣菜店で食事を済ませ、店を出た。するといきなり「この辺りで鍼治療の上手な名医がいると聞いたのだが、知りませんか?」と、40代後半みられる女性Aに中国語で尋ねられた。そこにもう1人の女性Bが現れ、「私、知ってますよ。私の息子の知人です」と会話に加わった。

「財産を清めれば大丈夫。家の財産を全部持ってきて」

   Aは「その先生は霊媒師でも有名で、みてもらいたい」というと、Bは連れて行ってくれるという。中国人女性はAに「一人では怖いから付いてきて」と頼まれて、断り切れずに3人で霊媒師のもとに行くことになった。道すがらAはしきりに悩み事を語り続けるので、女性もつられて過去の流産の経験などを打ち明けたという。

   そこに現れたのが霊媒師の孫という女性C。みんなでタピオカ店に入ると、Cも霊媒の能力があるという。そして、いきなり「子供ができなくて悩んでいるでしょ?」と、先ほど話したがCが知るはずのない話を当てられた。そして「あなたには悪い霊がついている。除霊しないとご主人は3か月で死ぬ」と言われた。

   ズバリ当てられた中国人女性はCを信用してしまい、「財産を清めれば大丈夫。家の財産を全部持ってきて」と言われるがまま、除霊をしてもらうに。家から全財産3000万円と宝石類をすべて持って、Cの元に戻った。

   Cが除霊済みという水色の布袋を持って現れ、「ここに全財産を入れれば除霊は終わり」というので、現金と宝石類を水色の袋に入れた。袋はあとで返されたが、中身は見事にすり替えられていた。

   被害女性は両親への報告の意味を含めてSNSにアップしていたが、それを狙われたのかもしれないと考えている。

   作家の中江有里は「防犯カメラに写っていたのにもビックリしましたが、SNSで目を点けられていたというのは信じがたい。ターゲットにされた理由があるって、怖い世の中ですね」とコメント。

   司会の小倉智昭は「3人組はまだ捕まっていません。3人組の女に注意しましょう」と注意を促した。

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
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