なつ(広瀬すず)は、柴田家の長女で農協に勤める夕見子(福地桃子)、坂場一久(中川大志)と帯広の菓子店「雪月」を訪れた。雪次郎(山田裕貴)に呼び出されたのだ。そこには、すでになつの幼なじみの山田天陽(吉沢亮)たちも集まっていた。
雪次郎はみんなに、「俺が作ったお菓子だ。食べてみて」と差し出す。雪次郎が考案した新作「おバタ餡サンド」で、味見をしたとたん、「おいしい!」「たいしたもんだわ」とみな感嘆の声を上げた。いつもは厳しい夕見子も、珍しく絶賛している。
雪次郎の父、雪之助(安田顕)も味見をした。そして、「初めてお前に先を越されたな」とその味を認めた。「おバタ餡サンド」は「雪月」で売られることが決まった。
富士子「2度もあるのかい、こんなことが」
雪次郎がみんなを呼んだのは、試食のためだけではなかった。「これでやっと俺も一人前だ」と言うと、「夕見子ちゃん、俺と結婚してください」と突然プロポーズした。みんなが驚くなか、夕見子は「いいよ。結婚してやるよ」と答える。言葉は乱暴だけど、嬉しそうだ。
そのまま向かった柴田牧場で、今度は雪次郎が夕見子の家族に頭を下げる。「お、お嬢さんを僕にください」と緊張しながら言う雪次郎。ちょっと前に、坂場が同じようなセリフを言ったばかりだ。
富士子(松嶋菜々子)は思わず、「こったら短い間に、2度もあるのかい、こんなことが」とつぶやいた。(NHK総合あさ8時)