「渋野日向子選手が、全英女子オープンで見事優勝を果たしました」と水ト麻美キャスターが伝えた。イギリスのウォーバーン・ゴルフクラブで行われていた大会で、最終ラウンドのけさ5日(2019年8月)未明に、18番ホールでバーディーを決め、2位と1打差で勝った。優勝コメントは「鳥肌が立ちすぎて、言葉にできない」だった。
これがどれほどすごいことか。妻がプロゴルファーだという阿部祐二リポーターが解説した。「宮里藍さんは世界ランキング1位になったことはありますが、メジャー大会で優勝したことはありません。岡本綾子さんは賞金ランキング全米1位になりましたが、やはりメジャー優勝はありません」
英メディアが「スマイリング・シンデレラ」
日本人ゴルファーのメジャー優勝は、男女をとおして42年前(1977年)の樋口久子の全米女子プロ選手権以来なのだ。
司会の加藤浩次「いやあ、見ましたねえ。去年、プロテニスに受かったばかりの20歳なんでしょ」
去年(2018年)7月に合格し、今年はすでに国内で2勝しているが、海外ツアー出場は初めてだ。試合前に「こんなに長く飛行機に乗ったの初めて」などと話していた。
渋野の魅力は、やや広めのアドレスから大きく振り切るスピード感あるスイングと、とにかく終始ニコニコしている明るいキャラクターだ。イギリスのメディアはさっそく「スマイリングシンデレラ」とニックネームをつけた。
阿部「妻はものが違うと言っていましたね。とくにメンタル面。(優勝がかかって)緊張の極地にいる最終日の16、17、18番ホールのフェアウエーで、お菓子食べていましたよね。それも、笑顔でポーズ作りながら・・・」
加藤「リラックスしてるんだね」
ソフトボールや野球もやっていた
渋野は岡山県出身で、父親は砲丸投げと円盤投げの選手、母親はやり投げの選手で、本人もソフトボールや野球をやっていた。スポーツ一家ではあるのだが、近藤春菜キャスターは「経験値って大事っていうけど、そうじゃないこともあると証明された感じですよね。初めて体験することだから、何も考えずにできたということ」と指摘する。
たしかに、試合経験を重ねた選手だったら、しびれてしまうような場面でも、怖いもの知らずでできたのかもしれない。
ところで、彼女がプレー中にかじっていた菓子はなんなのか。ネットでは、よっちゃん食品というメーカーの「タラタラしてんじゃね~よ!」スティックで、チーズをたらの身ではさんだものだという。注文が殺到しそう。