松本零士が描いたものでない「銀河鉄道999」のマドンナ・メーテルのイラストがヤフオクに出回っている。週刊新潮(7月25日号)が報じている。数年前からヤフーのオークションにしばしば登場し、3年ほど前には、あるイラストに140人超が入札して、8万3000円の値がついたこともあった。
ところが、これらは、テレビ版「銀河鉄道999」で総作画監督を務めたアニメーターの湖川友謙氏が、原作者の松本氏に無断でオークションサイトに出品したものだった。イラストのサインも「Tomo」と湖川氏のもので、応札するファンもそのあたりは承知だったと見られる。
松本氏は「私に許可を得なければならないところ。彼が接触してきたことはありません」という。「とくダネ」が湖川氏に話を聞いた。すると、「メーテルが欲しいというファンの声があって、出してしまったということなんです。松本さんも、アニメの999を喜んでくれて・・・。松本さんに連絡しようと思いながら、おろそかにあっちゃっただけです」と悪びずにいう。
オークションの結果については、「まちまちでしたよ。2万とか、よくて3万とか。十何枚、20枚はいってないような気がします」と話す。
著作権違法は重いぞ!懲役10年以下+罰金1000万円以下
松本氏は「(アニメの)作画をしたからといって、そのキャラクターを勝手に描いていいということにはなりません。私が描くからメーテルはメーテルになる」と、週刊新潮に語っている。
司会の小倉智昭「松本零士さんがお怒りになって当然でしょうね」
著作権法違反の罪は重く、「10年以下の懲役または1000万円以下の罰金、もしくはその両方」となっている。弁護士の若狭勝は「私的利用以外は、他人に影響が及ぶのはすべて違反となります。安易に考えると危ない」