「念願がかなったというか、ドラフト会議で希望の選手を獲得した監督のような気持ちです」
報道陣を前ににこやかにこう語るのは、「NHKから国民を守る党」(N国党)の代表、立花孝志氏(51)だ。
昨日29日(2019年7月)、北方領土返還をめぐる「戦争」発言や、「女のいる店はないのか」などの卑猥な言動が問題になり、日本維新の会から除名処分を受けた丸山穂高衆院議員(35)と会談、丸山氏のN国党への入党が発表されたのだった。
N国党「なんとしてもNHK日曜討論に出たい」
丸山議員は国会で「糾弾決議」を受けている。そんな人物をなぜ入党させるのか。報道陣に問われた立花氏は、「心外だ」とばかりにこう答えた。
「特に犯罪をおかしたわけでもないのに辞めさせようとするとは、国会の劣化です」
丸山議員も「私自身、NHKをぶっ壊すんだと、NHKのスクランブル放送をなんとか実現するんだと、この一点において共闘することにしました」と語ったのだった。
古屋有美アナがこう説明する。
「NHKから国民を守る党は、このほかにも秘書へのパワハラが問題になっている自民党の石崎徹議員などにも声をかけており、なんとしても議員の数を5人にしたいとしています。5人以上になると、政治団体から政党になり、NHKの日曜討論に出られるからなんですね」
古屋アナから「どう思いますか?」と振られたのはニュース雑学オジサンの堀尾正明、元NHKアナだ。いつになく引き締まった表情でこう語った。
堀尾「小選挙区制は圧倒的に大政党に有利だから、小さな政党はなりふり構わず、いろいろなことをした人でも集めたいということでしょう。このN国党というのは、ワンイシュー、NHKのスクランブル放送を実現したいということだけで出来た政党です。本当に(丸山議員に)その志があるのか、ものすごく疑問ですね。やっぱり(無所属だと当選しないという)選挙目当てではないか。主義主張をぜひはっきりしてほしいですね」