水泳の世界選手権は28日(2019年7月)、韓国・光州で開かれ、瀬戸大也選手(25)が男子400メートル個人メドレー決勝で金メダルを取った。男子200メートル個人メドレーに続き2つ目の金メダルで、東京五輪代表に内定した。2冠は03年の北島康介選手以来の快挙だ。
2016年のリオ五輪、男子400メートル個人メドレー決勝では、「金メダル最有力候補」と言われていた瀬戸選手は、後半力尽き銅に終わった。これを機に、練習や生活の全てを見直したという。「あの日は眠れなかった」と瀬戸選手はその時のくやしさを振り返る。
リオ五輪の時は「金じゃないんだ...って思った」
2017年10月にはオーストラリアに単身海外合宿をし、徹底的に下半身強化をした。レース後半、スピードを保つために欠かせないのがキックの持久力だからだ。
競技以外の部分も一から見直した。その1つが歯の矯正だ。かみ合わせを良くすることで首や体幹を安定させ、泳ぎによい影響を与える。身体のメンテナンスのために、自宅には酸素カプセルなどのケア用具を取りそろえた。
最強の味方は、2017年に結婚した妻の優佳さんだ。優佳さんは飛び込みの日本代表だったが、結婚を機に現役を引退、食生活の面から瀬戸選手をサポートしている。「支えたいと強く思ったのはリオ五輪。終わって率直に思ったのが『金じゃないんだ』ってこと。大也が金しか見ていなかったことを分かっていたので。東京では本人が望む色のメダルを取って欲しい」と、優佳さんは話す。
2018年に生まれた長女も力の源に。瀬戸選手は「金メダルをとって、観客席からパパ抱っこと言われたら、そのまま連れてっちゃいたいくらい。1番高いこところに乗っている姿を見せたいです」と語る。
政井マヤ(フリーアナ)「あんなにかわいい奥さんが献身的にサポートしてくれるのはいいですね。元アスリートなので、色々分かってくれるでしょうし。お子さんの力もあるし、日本での開催ですし、良い条件しかないですね」
司会の国分太一「1年後の今日、ちょうど個人メドレーの予選が始まるそうです」
司会の真矢ミキ「今上げてきているだけに、選手にとってこの1年が長いのか短いのか、気になりますね」