JR立川駅周辺のマッサージ店で4年ほど前からうその予約やドタキャンが相次ぎ、ネットでも店の悪口の書き込みが広がっていることから、警視庁が捜査し、虚偽予約を繰り返していた42歳の男が、偽計業務妨害容疑で書類送検された。男は同業マッサージ店の経営幹部だった。
被害は何軒にも及び、店長たちはこう話した。「1日に4、5件」「2年間で300件。損害150万円」「うちだけで1000件はある」「損害は1日に2万円、年に720万円」。なかには、閉店に追い込まれた店もあるという。
セラピストの給料は一部が歩合制になっており、うそ予約は実害になる。人気セラピストを狙い撃ちにもできるわけで、深刻な問題だという。
なぜか1軒だけ被害にあわない店が・・・
うそ予約は架空の名前と電話番号でやられ、客が現れないので連絡しても、出なかったり、まったく無関係の人だったりする。うそ予約の名前は「米田」が最も多く、「山田」「本田」となぜか「田」がついたという。
SNSの中傷もひどく、「最悪でした」「痛めつけられました」などと、具体的にマッサージ師の名前を挙げていた。ところが、1店舗だけ名指しされない店があった。それが今回摘発された男の店だった。警察も一目瞭然だっただろう。
伊藤利尋キャスター「みんな怒ってましたね」
グローバー(ミュージシャン)「ひどすぎますよ」
伊藤「同じ電話番号で複数の店に予約を入れていた。ライバル店を蹴落とすため」
中瀬ゆかり(「新潮社」出版部部長)「ウソの予約も労力かかってる。その努力を経営に向ければいいのに。陰湿すぎますよ」
若狭勝(弁護士)「証拠が揃っていれば、悪質なので、懲役刑の裁判になる可能性があります」