甲子園より佐々木朗希投手の肩を大事にした大船渡高監督「素晴らしい」一茂は納得

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   高校野球の岩手県大会決勝戦がきのう25日(2019年7月)に行われ、大船渡高の佐々木朗希投手の163キロの剛速球が期待されたが、登板しなかった。連投が続いていて、故障が心配されたためだ。試合は、花巻東高が12-2で甲子園出場を決めた。

   試合終了の瞬間、マウンドで抱き合う花巻東の選手たちを佐々木はベンチから静かに見つめていた。目を赤くしていた。大船渡の国保陽平監督(32)は「故障を防ぐために起用しませんでした。今まで3年間の中で、一番壊れる(故障する)可能性が高いのかなと思って、私には決断できませんでした」と淡々と話した。

前日まで435球でヒジに違和感

   佐々木はこの監督の判断について質問されると、しばらく黙った後に、「監督の判断なのでしょうがないと思います」「投げたいという気持ちはありました」と話した。「この仲間とだから乗り越えることができたことがたくさんあったと思うので、大船渡高校を選んでよかったと思います」と言い切った。

   佐々木は準決勝までで計435球を投げていた。とくに延長戦となった21日の4回戦は194球、おととい24日の準決勝では129球を投げた。県高野連の医療スタッフにひじの違和感を訴えていたという。

   国保監督は筑波大卒業後に米独立リーグに挑戦し、球数制限など選手の体調管理の重要性を学んでいる。今年4月に佐々木に骨密度検査を受けさせ、「まだ大人の骨ではなく、球速に耐えられる体ではない」として、変化球を多投するよう指示していた。

文   キャンディ| 似顔絵 池田マコト
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