香川県教育委員会はおととい24日(2019年7月)、三豊市の公立小学校の29歳の男性教諭を戒告の懲戒処分とした。小学校の卒業文集の「改ざん」という前代未聞の理由だった。教諭は去年3月、卒業アルバム作成を担当した。テーマは「未来の自分へのメッセージ」で、25歳の自分にあてた手紙を書くというものだった。
ところが、教諭は生徒のA君が書いたメッセージカードを紛失してしまい、B君の記述をほぼ流用してA君のものとして卒業文集を作ったという。文集の「25歳のAへ」として載ったのは、「お元気ですか。何をしていますか。今のぼくは勉強をしたり、友達と話したりしています」「ぼくの将来の夢は農家なので、その夢にむかってがんばってください。12歳のAより」というものだった。
文集の中に、ほぼ同じ内容で、コピーだから筆跡もまったく同じものがあった。違うのは、名前と担任が書き換えた部分だけ。
なくされた生徒も保護者も文集見てびっくり
A君の同級生の保護者は、「書き換えられたと保護者から聞きました。子供も保護者も担任に言ったんだけど、無視されてると。保護者の方は涙目で話していました」という。
卒業から1年近く経った今年2月、別の保護者が学校に連絡して、学校も把握し、A君に文章を書きなおしてもらい、卒業アルバムを配りなおしたという。今は中学生になっているA君の本当の「夢」は、建築家だった。
当の教諭はこの件に関し、「なくしたことがばれたくないので、保身のため改ざんした」といっているそうだ。
キャスターの伊藤利尋「言葉もないですね」
山崎夕貴キャスター「人間ですから、ものをなくすことだってありますよ。その時に、きちんと謝ればよかったのに」