なつ(広瀬すず)たちが制作したテレビ漫画「百獣の王子サム」の放送が始まった。十勝の柴田家では、みんながテレビの前に集まってきた。「すごいよね。夢追って東京に行って、こんなものを作るんだから」と感心する富士子(松島菜々子)に、「なっちゃんは、人一倍頑張る子だからね」と剛男(藤木直人)が答える。もちろん、じいちゃんの泰樹(草刈正雄)も「わしの孫じゃからな」と嬉しそうだ。
帯広の菓子店「雪月」に大きなバック抱えた雪次郎が帰ってきた
東洋動画のテレビ班では、演出の坂場一久(中川大志)と制作進行の口論が目立つようになっていた。そんなときはなつが間に立ち、新しいアイディアを出していった。そして、いつの間にか作品作りの中心になっていった。
坂場は「どうして簡略化したテレビアニメでも頑張れるのですか」と、なつを問い詰める。なつはこう答えた。「与えられた中で、できる限りのことをしているだけです。試行錯誤しながら作っているだけです。細かくない原画や動画でどうやってわかりやすく作れるか、それを追求しています。それが、長編映画をつくるときにも活きると思っています」
坂場はそんななつの熱意と新しいスタイルを生み出していく力に感化されていく。
そのころ、帯広の菓子店「雪月」に、大きなバッグを抱えた雪次郎が現れた。(NHK総合あさ8時)