韓国軍によると、けさ25日(2019年7月)、北朝鮮東部の元山から日本海へ向け、飛翔体2発が発射された。約430キロ飛んだという。日本政府・与党関係者は、時間は午前5時33分で、飛翔体は4発だったとしている。
アメリカ政府高官は飛翔体は短距離ミサイルと見ていて、韓国軍は詳細について、アメリカ軍と分析中という。日本政府関係者は、飛翔距離は今年5月の短距離弾道ミサイル「KN-23」と同程度と話した。
米朝協議でトランプの尻叩く狙い
北朝鮮の意図について、共同通信平壌支局の元支局長・磐村和哉編集委員は3つの可能性をあげた。1つは、アメリカと韓国が8月に予定している米韓合同軍事演習への牽制。米朝首脳会談の後、演習は縮小されたが、依然実施が決まっており、北朝鮮は激しく反発している。
2つ目は、あさって27日(2019年7月)が朝鮮戦争休戦協定の記念日に当たること。さらに、いま米大統領補佐官(安保担当)が韓国を訪問中であること。6月30日に板門店で行われた米朝首脳会談を受けて、実務者協議の準備が進められているが、それに向けての政治的アピールだろうという分析だ。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト