山本太郎と山田太郎。一字違いだが、21日(2019年7月)に投開票が行われた参院選比例区の静岡県富士宮市の集計にミスがあった。山本太郎氏は「れいわ新選組」代表で、れいわは2議席を獲得し話題になったが、本人は落選した。一方、自民党の山田太郎氏は約54万票を得て当選した。ところが、富士宮市では0票。「他の市町村が一定の票を得ているのに、おかしいではないか」と疑問の声が出た。
富士宮市選挙管理員会によると、開票作業の際に、山田太郎氏が獲得した515票の束を山本氏の票としてカウントしたというのだ。選挙結果に影響はなかったというが、富士宮市選管ではチェック体制を見直すという。
「とくダネ!」が山田氏に電話すると、「選挙というのは民主主義の根幹なので、こういう誤りがあってはいけないと思います」と述べたが、「(前回の参院選で)ある市で実は0票だったことがありまして、もしかしたらまた起こったのかと感じました」と話す。
出版社からは「偽名っぽいからペンネーム作って」
選挙のときばかりではない。日常生活でいろいろなハプニングがあるという。郵便局で書留を送ろうとしたら、職員に「机の上の見本を真似てください」といわれ、そのように書くと「名前まで真似しないでください」と注意された。見本が山田太郎になっていたのだ。「いえ、私の本名なのです」と伝えると、翌日から見本が「郵政太郎」に変わっていたという。
ある出版社からエッセイ集を出版することになった。本名で出そうと思ったら、山田太郎だと偽物の名前と思われるので、本名じゃないペンネームを作ってくださいといわれたという。
政治家は名前を知ってもらうことが仕事の一つ。山田太郎、マイナスばかりではないだろう。