雨傘で相手の右目をつき失明させた東京・港区のコンサルタント会社員、荒川拓雄容疑者(47)がきのう23日(2019年7月)、警視庁に殺人未遂の疑いで逮捕された。荒川は4日午後8時40分ごろ、JR目黒駅近くでタクシー待ちをしていた男性会社員(53)が体が触れたことに怒り、持っていた傘で刺した。
男性会社員は右眼球が破裂し、頭の骨も折れ、今も入院している。大崎警察署が防犯カメラを解析したところ、傘をもって立ち去る荒川が写っていた。荒川は「傘が当たったかもしれない」と供述し、殺意は否認している。
法医学が専門の佐藤喜宣・杏林大名誉教授は、強い力で垂直か鋭角に入らないと眼球は破裂しないという。「顔面や頸部は命にかかわる血管があり、ひどいと死に至るので、警察は殺意ととったのでしょう」
タクシー待ちトラブル
荒川は目黒駅から3キロの自宅で、4人家族で暮らしている。「十数年前に越してきて、近所づきあいはほとんどなかったそうです」と大竹真リポーターが報告する。5年前に製造業や物流の本をいっしょに出版した知人は、「温和な人で、たまたまだったとしか考えられない」というが、近所の男性は「挨拶しても反応がない。怒鳴り声を聞いたことがある」と話す。
司会の加藤浩次「そも、なんでもめたわけ?」
大竹「体がぶつかったとしかわかっていません。どちらが先に声をあげたかもわかりません。傘の先端は、丸いものでも凶器になりえると専門家は言っています」
宮崎哲弥(評論家)「(危険性を)十分に認識しないといけない。偶然と供述していますが、救護しようとしなかったことで、警察は殺人未遂を適用したのでしょう」