自ら墓穴を掘った吉本興業 突っ込みどころ満載、岡本社長グダグダ会見の一部始終

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   芸人の闇営業問題で、吉本興業の岡本昭彦社長(52)がついにカメラの前に姿を現した。「皆さんの手が上がらなくなるまで受けます」と時間無制限で始まった記者会見。しかし、記者の質問と社長の回答がかみ合わない。5時間半も続いた会見は想定外のダラダラ、グダグダなものになった。

   岡本社長は会見の冒頭で宮迫博之と田村亮の2人に対して謝罪を行うとともに契約解除などの処分を撤回すると語った。さらに2人に対して改めてミーティングを行うこと、吉本の運営を芸人、タレントファーストで行うことも宣言した。

「テープとってないだろうなは冗談、笑われなかったけど」

   しかし、質疑応答に移ると会場の空気は一変。「テープとってないだろうな」という発言の真意について聞かれると、延々と関係のない話を続ける。ようやく出てきた答えが「場を和ませようとした冗談だったが、全く笑われなかった」というもの。これには芸人や視聴者からも「冗談になっていない」「大人の対応ではない」と怒りと呆れの声がツイートされた。

   「クビ発言」がパワハラに当たるかどうかについても、答えをはぐらかせ続けたあげく、「相手がそう思っているならそうですね」とようやく認める始末。

   「(金銭授受を)今さらひっくり返せない」発言は、「現場を含め我々がパニックになった」。「テレビ局は株主なので大丈夫」発言は、社長ではなく小林良太法務部長が答えたが、「生中継の時間帯を配慮しなければいけないという意味」と、まったくかみ合わない。 社長自らの処分は1年間の減給50%として続投を宣言した。「岡本社長でなければできないことが何か」と突っ込まれると、しばしの沈黙の後、「皆に後で聞いておきます」と驚きの回答が。

   所属芸人たちも次々と声を上げている。タカアンドトシのタカ(43)は「加藤(浩次)さんにあそこ(経営陣が刷新されないなら吉本を辞める)まで言わせてしまった。僕らの思ったことが改善されないなら考えなきゃいけない」と批判した。

一般の社会常識からかけ離れた「吉本の常識」

   パワハラ発言についてはスタジオで激論となった。元吉本プロデューサーの大谷由里子さんは「冗談で和ませようと言ったのは本当だと思う。(クビ発言は)自分の子どもが罪を犯して親が悔しいから」と岡本社長を擁護。「親子関係というのはおかしくないですか?」と疑問を呈する玉川徹(テレビ朝日解説委員)に対し、大谷さんは「子どもですよ。あなたにはわからない」と一喝。吉本関係者と一般との意識の差も浮き彫りとなった。 青木理(ジャーナリスト)「発端は宮迫さん、亮さん、個人の問題だったが、吉本興業が危機管理があまりにもお粗末なので、会社への不満が一気に噴き出してきた。メディアに大きな影響力を持つ企業がこれいいのか」

   会見では、吉本興業自身の反社会勢力とのつながりについても質疑が行われた。2014年にカラテカ入江慎也が主催した音楽イベントには、会社を通じて吉本芸人が多数出演していたが、イベントのスポンサーに詐欺グループのフロント企業が含まれていた。 小谷野俊哉(日刊スポーツ記者)「昔の反社組織は暴力団という看板を掲げていたが、今はIT、エステ事業などフロント企業で近づいてくる」

   玉川「スポンサーに反社会勢力があると知らないで金銭を受け取っていたのは吉本興業も宮迫さんたちも同じ。宮迫さんたちだけが謹慎というのは重くないか」

   小谷野「処分理由に宮迫さんたちが金銭授受について嘘をついていたというものがあるが、6月8日から24日までは吉本興業も嘘をついていた。その責任が取れていない」

   菅野朋子(弁護士)「6月8日の段階で吉本が正直にいうべきだった」

   文・みっちゃん

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