闇営業問題で吉本興業から契約解除されていた「雨上がり決死隊」の宮迫博之(49)と、謹慎中の「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮(47)が20日(2019年7月)、自主的に記者会見を開いた。
150分にわたる会見で2人は「今回の騒動は、僕の保身からくる軽率なウソから始まっている」(宮迫)「僕の弱い部分のせいで虚偽の説明をしてしまった」(亮)などと自分たちの非を認めた一方、吉本興業のパワハラまがいの対応も明らかにした。吉本側が2人に謝罪会見を開くことをさせず、事実上の口止めを指示していたというのだ。
宮迫によると、週刊誌「FRIDAY」がこの問題を始めて報じた6月8日(2019年)以降、会見を開くことを何度か提案したものの吉本側から「ずっと静観で行きましょう」と止められていたという。
岡本社長「俺にはお前ら全員クビにする力がある」
同24日、吉本は問題になった芸人11人をすべて集め、謹慎処分を言い渡した。その席で田村さんが会見を開きたいと伝えると、岡本昭彦社長は弁護士と社員を外に出し、「テープ回してないやろな」と確認した上、「やってもええけど、そしたら全員連帯責任、クビにする。俺にはお前ら全員クビにする力がある」と脅迫めいた発言までしたというのだ。
その後2人は自分たちで立てた弁護士を通して吉本側とやりとりをしていたが、18日に突然、吉本側から「引退会見か契約解消か」を選ぶように書面が届き、自主的に会見を開くことになった。
この会見直後、動き出したのが吉本の重鎮タレント、「ダウンタウン」の松本人志(55)だ。ツイッターで「後輩芸人は不安よな。松本、動きます」と投稿すると、2時間後には大阪から戻り、吉本の東京本社に向かった。
そこで、大﨑洋会長、岡本社長、芸人の東野幸治らと話し合ったようだ。ちなみに、岡本社長は93年からダウンタウンのマネージャーを務め、ダウンタウンが出演する番組制作でも活躍した人物。53歳の社長は、松本に「岡本!」と呼呼ばれる仲だ。