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朝日新聞「ハンセン病控訴誤報」なぜ起きた?官邸Tキャップがつかまされた麻生ニセ情報

   朝日新聞の7月9日付の朝刊1面トップに載った「ハンセン病家族訴訟 控訴へ」が大誤報だったことが、大きな話題である。安倍首相はその日の朝、「控訴断念」の方針を表明したから、朝日新聞が安倍の筋からガセネタを掴まされた、ハメられたのではないかという"説"まで流れているそうである。朝日新聞は、その日の夕刊に「おわび記事」を出し、10日の朝刊には。栗原健太郎政治部長名で、釈明記事を載せた。

   週刊新潮によれば、同日の毎日新聞は朝刊で「政府内に控訴断念論」と報じ、NHKは9日午前2時1分に「公訴断念へ」と流しているから、安倍首相の考えは控訴断念に傾いていたはずだと報じている。なぜ、朝日新聞が誤報してしまったのか。週刊新潮は、朝日新聞の社会部は政府筋から「控訴は難しいのではないか」という証言を得ていたのに、政治部が「まだ再取材が可能な時間帯だったにもかかわらず、ほとんど何もしなかった」(政府関係者)というのだ。

   その背景には、安倍嫌いの政治部が、参議院選に打撃を与えてやろうと意図したのではないかと見る向きもあるようだが、自ら自分のところの紙価を貶めるようなことをやるとは考えにくい。やはり、責任者の思い込み、二重にも三重にも裏を取らなかったという初歩的なミスだったのではないか。

   週刊文春によれば、この記事の"主犯"と目されるのは官邸キャップのTという人間だそうで、03年に産経新聞から移ってきたという。麻生太郎に食い込んでいるといわれているそうだ。このTは、過去にも、G20が麻生の地元の福岡開催で最終調整、厚生労働相に片山さつきになど、麻生情報源によると思われる誤報があったという。

   産經から来て、朝日の官邸キャップにのし上がったのだから、実力はあるのだろうが、記者に必須の「情報は疑え」という基本ができていなかったようだ。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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