「お前は離婚家庭の子どもだからダメなんだ」
中学時代にこんな暴言を担任教師から浴びせられ、不登校になった経験のある大学生が、教師によるハラスメントをなくそうと公的な相談窓口を作る署名運動を始めた。
佐藤悠司さん(19)は私立の中高一貫校をほとんど不登校で過ごした。きっかけは中学2年生の時で、他の教師が大勢いる職員室で面罵されたことだった。体調を崩した佐藤さんは通学するのが難しくなり、学校から転校勧告を受けたという。
この時は、父親が学校に抗議し、暴言を浴びせた担任教師は「不適切な発言があり申し訳ありませんでした」と謝罪したが、高校へ進学をしてからも転校勧告は続き、不登校となった、塾に通って昨年、早稲田大学教育学部に現役で合格した。
佐藤さんはこの間、東京都教育委員会にも相談したが、「(管轄外のため)私立学校に指導はできない」と言われ、高校卒業を機に学校側にも保護者会への事実の公表と再発防止策の策定を求めたが拒否されたという。
先生による生徒への暴言・暴力の統計なし
スクールハラスメントに詳しい名古屋大学の内田良准教授は、「現状では、先生による生徒への暴言・暴力の統計がほとんどありません。指導の一環という形で解釈されることが多いからです」と話す。佐藤さんは「国や都教委、世田谷区に、集めた署名名簿と要望書を提出します」という。
近藤春菜キャスター「相談窓口があり、第三者が入ることによって円滑に進むこともあり、大切な主張だと思います」
司会の加藤浩次「先生も人間なので、感情的になることもあるでしょうが、生徒の自尊心を傷つけることは絶対に言ってはいけませんよね。自分の感情を満足させるために暴言を吐いているだけで、そうなると先生ではなくなる」