アメリカでは不適切動画で逮捕者が出た。9日(2019年7月)、フロリダ州の病院で、10歳の少女が病院の医療器具を手に取ってなめて元に戻す様子が投稿された。撮影した少女の母親(30)は異物を混入した第1級の重罪で逮捕され、最長で懲役30年、または罰金1100万円以上の刑を受けることになる。
「待ちくたびれて暇つぶしのために、子どもとバカげたことをしていたのよ。この事件のせいで私の人生をつぶしたわ」と話しているという。
謝罪に追い込まれた女性モデル「私のくだらないジョークで・・・」
実はアメリカでは、こうした「リッキングチャレンジ(なめる挑戦)」という不適切動画が広がり、社会問題化している。スーパーの冷凍庫のアイスクリームのカップ入りのふたを開け、なめたり手をつっこんだりしたうえ、大笑いしながら戻す――。こんな動画がSNSに投稿され、1000万回以上再生されたりしているのだ。
このときは、動画の女性と撮影していた男性が未成年だったため逮捕されなかったが、同じような動画を投稿したルイジアナ州の36歳の男は逮捕された。ニューヨークなどで活躍するモデルの女性は、「私のくだらないジョークで嫌な思いをさせてしまったら申し訳ありませんでした」と謝罪に追い込まれた。
注目されることとほめられることを勘違い
高木美保(タレント)「こんなことを面白がる神経が、どうしてもわかりません」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「注目されることが、他人からほめられることだと勘違いする人がいて、SNSという道具がそれを加速するから、世界中で同じようなことが起きてしまう。こういうことをすると損しますよと、言い続けるしかないんでしょうね」