バイクあおり運転の悪質運転者やっと起訴!ドラレコ映像持参しても警察は無視だったが・・・

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   バイクにあおり運転をした運転手の男が先月28日(2019年6月)、暴行罪で略式起訴された。事件があったのは1年前。バイクの男性運転手が警察に被害を訴え続けた末に、やっと立件された。

   昨年6月(2018年)、埼玉県草加市の高速道路をバイクで走行していたAさんを、乗用車がウィンカーもつけずに強引に抜き去った。一般道に下りると、乗用車は今度は後ろからあおり運転を始め、エンジンをふかしながら急接近したり、Aさんの前に出て急ブレーキをかけたりし始めた。あげくに、車から降りてきて、「やるのか、こら」などと罵声をあびせた。この一部始終を、バイクの後方と前方に装着したドライブレコーダーが記録していた。

「暴力振るわれたりバイク壊されてないので被害届受理できない」

   乗用車の運転手もひどいが、警察の対応もお粗末だった。Aさんはすぐに警察に通報して、1時間にわたって被害を訴えたが、「暴力を振るわれたり、物が壊れていない限り、被害届は受け取れないと言われました」とAさんは話す。納得がいかず、ドライブレコーダーの映像を証拠を持って再び警察に足を運んだり、電話で相談したりしたが、警察は動かなかった。

   ところが、昨年8月にAさんがドライブレコーダーの映像をSNSに投稿し、それを「モーニングショー」など複数のテレビ番組が取り上げたところ、12月になって警察から連絡があり、被害届が受理された。「そこから結果が出るまではすごく早かったですね」とAさん。乗用車の運転者は今年2月(2019年)に暴行罪で書類送検され、4カ月後、2回の急停車がAさんに衝突の危険を感じさせて急停車を余儀なくさせたとして、暴行罪での略式起訴となった。

   Aさんは「こういうひどい目にあったら、加害者を処罰してもらうことができるんだということを知ってもらえる機会を作ってもらえたのはよかったと思います」と話す。

テレビ番組が取り上げたら大慌て

   交通問題に詳しい高山俊吉弁護士は「昨年12月(2018年)の東名あおり運転事故の裁判以降、メディアであおり運転の扱いが増え、世の中の関心の大きさが後押ししたのでは」と説明する。

   浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長)「SNSという手段があったことで、泣き寝入りしなくてすみましたね」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「番組が取り上げた意味もありました」

文   キャンディ| 似顔絵 池田マコト
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