がんで闘病中のタレントの堀ちえみさん(52)のブログに「死ね」と書き込んだとして北海道の50代主婦が先月(2019年6月)18日、脅迫の疑いで書類送検された。
スタッフがその主婦の自宅に尋ねると、どこにでもいそうなオバサンだった。本人は「ブログにコメント入れただけなんです。警察の人に脅迫だって言われ、ああ、そうなんですかって。それだって、何百回としたわけじゃないんです」と悪びれていないようだ。
「ちょっと書き込んだだけで脅迫なの?」と反省ゼロ
最初は同じ50代として応援したいと思っていた。だが、別の掲示板をみると、堀さんのブログの内容と違うことが書かれており、事実とは違うんだなと思い、「嘘ばっかり」と書き込んだという。
警察によると、主婦は今年(2019年)1月から2月にわたり脅迫に当たる書き込みを数回行った疑いだ。その前後、堀さんは2月に舌がんと診断され、公表、手術、さらに4月には食道がんを公表、手術と大変な時期が続いた。それを追うように「死ね消えろ」「馬鹿みたい」「死ねば良かったのに」「次はどんな病気?」などと投稿した。
堀さんに恨みがあったのかと聞くと、主婦は「それはないですよ。インターネットにちょっと書き込みをしたら、いきなりこういうことになった感じで」と話す。
司会の小倉智昭「人に対して、『死ね』ということは簡単に言える言葉ではありません。特に堀さんが病気や手術のことなど悩み苦しんでいるときに、『死ね』はないでしょう」
弁護士の若狭勝氏によると、「殺す」「けがをさせるぞ」という言葉が含まれると脅迫罪が成立するが、「死ね」だけでは6~7割が不起訴になるのでは、という。
中江有里(女優・作家)「受け止める側からすれば、『死ね』でも『殺す』でも同じことなんです」
古市憲寿(社会学者)「書き込んだ本人は軽い気持ちで、自分が特定されるとは思っていなかったのでしょう。そのことをみんながもっと良く分かるといいんですが」
一ツ石