長い手足と強い瞳が素敵なヴィクトール・ポルスター
主演のヴィクトール・ポルスターは、アントワープ・ロイヤル・バレエ・スクールに通う現役のバレエ・ダンサーで、俳優としてはこれがデビューとなる。少女とも少年とも取れるしなやかな体と、その体に違和感を持っているララの葛藤や決意を語る「顔付き」の演技は抜群。投げ出される長い手足と、強い瞳のズームとのコントラストには、何度も不穏に揺さぶられた。
トランスジェンダーもの、LGBTものという括りには収まらない、自分を変えるという強い決意と、信念のままに自らを追い込む強さと危うさに、火を灯されるようなヒューマンドラマでした。
ばんふぅ
おススメ度☆☆☆