ジャニー喜多川「原点」はみじめな戦争体験・・・そこから生まれた「平和でないとエンタメは成立しない」

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   ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長が、きのう9日(2019年7月)に死去し、モーニングショーは番組のほぼ全時間をこのニュースに費やした。

   モーニングショーはジャニーさんと戦争とのかかわりに注目した。1931年にアメリカのロサンゼルスで生まれ、両親とも日本人だったが、父親が仏教の布教をしていた関係でアメリカで育った。少年時代に一時帰国し、祖父のいる和歌山に疎開中、空襲にあった。この戦争体験がその後の人生に大きな影響を与えたという。

   ジャニーさんは米国籍を持っていたため、朝鮮戦争中は米軍で働いたことがあるという。当時のことを「みじめでしたよ。戦災孤児ばかり。山中を歩く姉弟を車に乗せた時、嬉しかったのはアリランを歌ってくれたこと。歌の力や平和の尊さを実感しました」と話していた。

   舞台で「人を殺して何が生まれる?」と主人公に絶叫させるシーンを演出したこともあった。

舞台「YOU&MEアイランド」の空襲シーンは実体験

   30年以上ジャニーズ事務所を取材してきた日刊スポーツの笹森文彦編集委員はこう解説する。「2017年の『YOU&MEアイランド』という舞台では、空襲で橋の下へ逃げ込むシーンがありましたが、これはジャニーさんの実体験です。戦争に関しては、フィクションではなく真実を伝えたいという強い信念を持っていました」

   浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長)「きのうの事務所の発表にも、『平和と希望を願っていた』とありました。戦中・戦後世代の人びとがエンターテイメントの世界に数少なくなっているからこそ、自分がやらなければいけないという使命感があったのでしょう」

   笹森編集委員「平和の下でしかエンターテイメントは成立しないという考えの持ち主でしたから、阪神大震災や東日本大震災の際には、必ず募金活動などアクションを起こしていました。その姿勢はタレントさんたちにも伝わっていると思います」

文   キャンディ| 似顔絵 池田マコト
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