6月11日(2019年)、香川県丸亀市のリサイクル店の防犯カメラに撮影された映像が波紋を呼んでいる。店員に向かって声を荒げている男はなんと現役の警察官。あろうことか自らの権限を利用して脅す発言までしているのだ。
この日、男は食器やぬいぐるみを買い取ってもらうために店を訪れた。持ち込んだ皿が一枚割れており、店員は「割れた皿は買い取れない」と指摘。すると、男は店員が皿を割ったと激高した。
恐怖のあまり女性店員が泣き出すと、やっと退散
店は割れた皿の弁償を提案したが、「カネの問題ではない」と男の口調がヒートアップ。「わし今丸亀署の生安(生活安全課)の担当者や」と明かした上で、「なんなら今度立ち入りしよか?正規に警察呼んで。あんたが知らんような法律のこともいっぱい知っとる」と警察の権限を利用して店に立ち入ると脅した。
終始高圧的な態度で1時間も店に居座った男。女性店員が恐怖からしゃがみ込んで泣き出すと、「時間がない。忙しい」と言い残し、去っていった。
店のオーナーがすぐに丸亀署に連絡をしたので、数日後、男は店に謝りにきたが、その態度は反省とは程遠かったため、オーナーは香川県警本部に告訴状を提出した。共同通信によると、香川県警は威力業務妨害などの疑いで捜査を始めたという。
生活安全課といえば、犯罪抑止を主な役割とする課。なんとも恥ずかしい話だ。
倉田真由美(漫画家)「皿割った、割ってない、1時間もいた、いないと水掛け論になるところ、防犯カメラがあったおかげで証拠が残りました。録画って大事だなとこういうときは思います」