北海道新聞のお悔やみ欄を悪用し、「故人から預かったわいせつDVDを処分して欲しければ金を払え」と遺族にカネを要求する詐欺事件。北海道警は5日(2019年7月)、詐欺未遂容疑で佐呂間町の52歳の男を逮捕した。
男は母親と2人暮らしだが、近隣住民は「全然見たこともないし、居るのも知らない。畑も嫌なのか草取りもしない」と語る。
男は、北海道全域に100通ほどの手紙を送っていたという。「児童ポルノのニュースを見て思いついた。遺族は恥ずかしくて誰にも相談できず、騙されるだろうと思った」と供述している。
ネットでアダルトサイトを見る時代にDVDとは
詐欺や悪徳商法に詳しいジャーナリストの多田文明さんは、「故人が生前注文した」と、お悔やみ欄を利用する「送りつけ詐欺」は過去にもあったが、今回の事件は送りつけ詐欺にアダルトサイトの架空請求を組み合わせているという。
警察は「身に覚えない請求が来た場合は支払う必要がない。一度支払うと次々と請求が来るので、消費者センターや警察に相談してほしい」と呼びかけている。
石原良純(気象予報士、タレント)「今回はかなり稚拙だったが、もう少し巧妙なら引っかかってしまうかもしれない。笑っている場合じゃない」
山口真由(米ニューヨーク州弁護士、元財務官僚)「故人の名誉を守りたいという気持ちを逆手に取っている」
玉川徹(テレビ朝日解説委員)「今はアダルトサイトもネットで見る時代なのに、DVDを預かっていると脅すのは、容疑者そのものの生活を投影している。寂しくて哀れで悲しい」
文・みっちゃん