最愛の夫を失った家族に、とんでもない手紙が届く。夫から「児童ポルノ」のDVDを預かっており、保管料を払わないと警察に渡すという一種の「脅迫」だ。手紙の文面はこうだ。
「突然の手紙、失礼いたします」で始まり、新聞の「お悔やみ欄」から知ったとして、「貸しスペース業をしている」「ご主人様から預かった荷物があり」「中身を確認したら、違法なわいせつDVDでした」「児童ポルノは、今は別格に罪が重く、警察やマスコミがうるさい」
「荷物の利用料金は解約時に清算することになっていて、14年分168000円です」と振込先の口座番号とメールアドレスがあり、「入金の確認次第DVDは処分します」「振込がないと、違法DVDを警察に提出します」と記されている。ご丁寧に「追伸:これは脅迫ではありません、その点宜しくです」とある。
北海道警へ届け出20件―差出人・消印すべて同じ
北海道で発生していて、警察への相談件数はすでに20件以上になるという。「とくダネ」は、52歳でなくなった人の家族を取材した。帯広市に住む50代の妻と20代の息子は「本当に腹がたつ」と怒る。あて名は喪主の妻で、北海道新聞の「お悔やみ欄」に載った住所になっていた。
手紙の消印はすべて6月20日で北見。差出人の名前も同じだった。
司会の小倉智昭「ついにお悔やみ詐欺かね」
山崎夕貴キャスター「この文章は稚拙で、信じないですよ。もしこれがしっかりした文章だったら、落ち込んでる時で、私の知らない一面があるのかなと騙されるかもしれないですね」
中瀬ゆかり(「新潮社」出版部部長)「性善説で出しているものを、悪用しているんですね。こういうことが起こると、載せるのやめておこうかということにもなりかねない」