新聞「お悔やみ欄」悪用して架空請求!故人のわいせつDVD預かってる バラしていいか?

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   個人の名前や住所まで掲載させる新聞のお悔やみ欄を悪用し、「故人からわいせつなDVDを預かっていた」と遺族に金銭を請求する新手の架空請求が、先月中旬(2019年6月)以降、北海道で20件以上確認されている。モーニングショーは手紙を手がかりに、差出人を徹底追跡した。

   「新聞のお悔やみ欄を見て連絡させていただきました」「当方、貸しスペースの仕事をしていますが、ご主人から預かった荷物の中身が違法なわいせつDVDでした」「16万8000円を払ってすっぱり忘れるか、警察に介入させるかですね」「こちらで処分し、なかったことにするか、警察に届けてご主人の名誉を傷つけるか、選んで下さいという話です」「【追伸】この手紙は脅迫文ではありません、その点宜しくです」

   北海道内に住むAさんの実家に、父親が亡くなって間もないときにこんな手紙が届いた。「人の死に付け込んでお金をだまし取ろうとしているところが、許せません。身内を亡くして落ち込んでいる人にとっては、だまされて払えてしまう額なので、あくどいなあと思いました」とAさんは怒る。

   帯広市のBさん宅にも同様の手紙が届いた。手紙を開けた母親は信じ込んでしまったといい、「こういう手紙が来るのは許せない」と話す。

「モーニングショー」が差出人特定!自宅に行ってみると・・・

   手紙はいずれも同じ日に同じ場所で投函されていた。手紙に記載されていた問い合わせ先のメールアドレスと振込先の口座情報を通じて、モーニングショーの取材班はある一軒家にたどり着いた。メールアドレスにはアマチュア無線のコールサインと思われる符号が使われていたが、この家には大きなアンテナがあった。

   家には母親がおり、振込先の口座名の人物が息子であることを認めたが、息子は外出しており、取材班は接触できなかった。知人によると、息子は「手紙についてはまったく知らない。自宅を特定され迷惑している」と話しているという。

   詐欺や悪徳商法に詳しいジャーナリストの多田文明氏は、「(お悔やみ欄には)詳しい住所まで載せずに、葬儀会社を窓口にするなど、個人情報の掲載を減らすことが必要です」という。

   司会の羽鳥慎一「そんなに細かい個人情報まで出すのかと思いますが、地方では大事な情報源になんですね」

   吉永みち子(エッセイエスト)「詐欺は手口を変えてどんどん巧妙化していきますからね。お悔やみ欄を使ったもっと組織的なものが出てくると嫌ですね」

文   キャンディ| 似顔絵 池田マコト
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