正午過ぎ、東京・西新宿の公園に異様な光景が現れる。お弁当を使う人も多い中で、たばこを吸う集団だ。改正健康増進法の施行で屋内の喫煙所を追い出された「たばこ難民」だ。
板橋区役所の前には立派な喫煙所が別棟で建てられ、「板橋区役所前公衆喫煙所」という看板が掲げられているが、閉まったままだ。すぐ隣のビルのオーナーが、排気ダクトが地下鉄の入り口のすぐ脇に開いていると、2000人超の反対署名を集めたため、区も動きが取れなくなった。
オフィス、ホテル・旅館、飲食店も対象に
1日(2019年7月)から一部施行された改正健康増進法は、学校、病院、保育所、行政機関など、公共建物の敷地内を原則禁煙にした。さらに、来年4月からは、オフィス、工場、ホテル・旅館、国会、裁判所、飲食店なども禁煙になる。ただ、個人の住宅やホテルの客室などは適用外。小規模の飲食店も、その旨を掲示すれば喫煙可能となる。
焼き肉店の経営者の司会の小倉智昭「禁煙にしたら、食器の中に吸い殻を捨てる人が出た。(禁煙は)こっちがやってるわけじゃないんだけど・・・」
伊藤利尋キャスター「外がダメ、今度は中がダメで、行き場がなくなっちゃった」
柿崎明二(共同通信論説・編集委員)「どこか(吸う場所を)作ってやらないといけない。今回もめてるのは、今後のためには良かったのかも」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト