中国・上海市で今月1日(2019年7月)からゴミの分別収集がはじまったのだが、こうしたルールを徹底するのが苦手な中国だけに、予想通り大混乱となっている。住人たちはそもそも分け方がよくわかっていない。
分別収集は習近平国家主席の肝いりでスタートしたもので、分別を間違えると、個人は最高3200円、法人は最高80万円という罰金が科される。
鶏の骨は「湿ったゴミ」だが、牛の骨は「乾いたゴミ」
上海市のホームページによると、分別は4種類で、(1)プラスチック、ガラスなどのリサイクルゴミ(2)有害なゴミ(3)湿ったゴミ(日本でいう生ゴミ)(4)乾いたゴミに分けろという。それぞれイラストが並んでいて、簡単に分別できそうだが、現地の日本人も「ちょっと不思議、と感じるところがある」という。
(3)と(4)の違いが細かすぎるのだ。残飯や野菜くずなどは「湿ったゴミ」、紙などは「乾いたゴミ」だというのはわかるが、鶏やダックの骨は「湿ったゴミ」で、牛などの太い骨や貝殻などは「乾いたゴミ」になる。お茶のパックは茶葉とパックを分けないといけない。
ネットでは「豚が食べられるかどうかで判断すればいいのさ」
ネット上では、巧みなイラスト漫画つきで、「豚が食べられるものが『湿ったゴミ』で、豚が食べられないものは『乾いたゴミ』」というような解説が拡散しているという。強引に分別を進めようとする政府へのささやかな抵抗とも見られるとか。
司会の小倉智昭が「興味があるね。分別しないで燃やせる火力のあるところはいいが、私のところなどは4つに分かれているので、結構面倒です。上海の人には初めての分別ですから難しいのでしょう」
山崎夕貴キャスター「独特ですねえ。骨の種類で違う」
伊藤利尋キャスター「いわゆる生ゴミとも違う感じはありますね。大号令で、罰金とってと、いかにも中国」