中日ファン歴50年の嶋大輔「お前でいいじゃないか。寂しい」応援歌の『お前』に球団がクレーム

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   <当面の間、『サウスポー』の使用は自粛させて頂くことになりました>(中日ドラゴンズ応援団ツイッターより)

   ピンク・レディーの「サウスポー」にのせたプロ野球・中日ドラゴンズの応援歌に「お前が打たなきゃ誰が打つ」という一節があり、「『お前』という表現は、多くの子どもたちが応援する中で、ふさわしい表現ではないのでは」と球団側が応援団側に要請したという。

   与田監督も「お前という言葉は教育上よくないのではないか。シンプルに名前を呼んでほしいだけです」といっている。きのう2日(2019年7月)の巨人戦でもサウスポーは歌われなかった。

街の声は・・・「教育上よくない」「いや、親しみの表れ」

   「お前」は教育上よくないのか。街で聞くと、40代の男性は「小さいお子さんも来ているんで。子どもに『お前』って言うのは、よくないとずっと思っていたんです」という。若い女性は「憧れや尊敬の対象なので、お前じゃなくて、愛称でも名前でも名字でもしたらどうでしょうか。お前をなくすことに賛成です」

   80代の男性は、「昔は『貴様』という言葉があったが、『貴い様』だから乱暴な言葉でもなんでもないんですよ。『お前』とか、『俺』とかもいうが、親しみがあると解釈すればいいのではないですか」と話す。

   中日ファン歴50年という俳優の嶋大輔は、「『お前はサイコーだよ』っていわれて育った時代なんですね。『お前バカヤロー』っていわれたり。球団側が一生懸命応援している応援団の方に、『お前』の歌詞を変えてくれというのが、ファンとしてはちょっと寂しい気持ちがありますね」と嘆く。

日本語は難しい。英語ならすべて「ユー(you)」

   司会の小倉智昭「私がファンの球団からこういう話が出たと、私はファンやめますね。日本の文化を否定することになりかねない」

   深澤真紀(コラムニスト)「日本語は、目の前の相手をさす二人称が難しいんです。性別とか、年齢とか、関係性で、『あなた』とするか、『君』とするか、悩むことがあります。英語の『ユー(you)』は便利ですね」

   小倉「物議を醸していますが、人それぞれ、いろんな考え方があるでしょう」

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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