野犬数十頭が公園を占拠!噛みつかれたり、取り囲まれたり・・・市の捕獲も追い付かず

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   山口県周南市の「周南緑地公園」に数十頭の野良犬が住みつき、周辺住民がかみつかれるなどの被害を受けている。周南市は昨年度(2018年度)は750頭を捕獲したが、その数は年々増えているという。

   齋藤寿幸リポーターがおととい1日(2019年7月)に公園を訪れると、首輪のない大型犬が何頭も走り回っていた。「いた、いた。かなり大きいですよ」「気が付けば周りは野犬ばかりです」

   夜には遠吠えが響き渡っていた。近所に住む男性は「子どもとか、(公園に)来るでしょ。すると襲うんですよ」と話す。ランニングをしていた女性が取り囲まれてかまれたり、通学途中の子どもたちが吠えられたり追いかけられたりすることが少なくない。

   「娘が朝の8時から部活に出かけたのですが、学校のグラウンドに野犬が7、8匹いて危ないということで、8時半に学校の先生に連れられて帰ってきました」と話す保護者もいた。

   別の女性は買い物袋を持っていて、草むらから出てきた野犬に足をかみつかれた。「袋をもっていると、犬も何かあると思うんです。ここを通る時は、(身を守るため)棒を持って歩いている人が多いですよ」と話していた。

禁止されているのに・・・何者かが夜やってきてエサやり

   ここで野犬が増え続けているのには理由がある。すみかとなる広い緑地があり、エサをやる人もいるためだ。周南市は条例でエサやりを禁止しているが、「駐車場でエサをやる人がいる」「セメント袋の大きさのドッグフードを持ってくる(人がいる)」など、住民は口々に話していた。実際、齋藤リポーターが夜に公園の駐車場に行くと、エサを期待して多くの野犬が集まってきた。

   野犬で怖いのは狂犬病だ。周南市はホームページで「狂犬病が発症した場合、蔓延するリスクが高い。周南市は徳山港を有し、外国の船が入港していることから、狂犬病が持ち込まれる可能性があるかもしれません」と警鐘を鳴らしていたが、不安を煽ると判断したのか、「野犬の注意を促すために大げさに書いたところがあった」として削除した。

   犬の生態に詳しいドッグトレーナーの長谷川成志さんは、「外国船に乗って、狂犬病ウイルスを持つネズミが上陸する可能性があり、野犬がそのネズミを食べると狂犬病に感染する可能性があります」と話している。

   浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長)「もともとは、ここに犬を捨てた人がいたんでしょうね。さらに、今はたくさんいるから、ここなら捨てやすいと考える人もいるのかもしれません」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「これは全部人間が生み出している状況です。犬を捨てた人、エサをやる人がいて、ここまで増えている。捕獲して引き取り先を探すなど、人間が何とかして野犬を減らすしかありません」

文   キャンディ| 似顔絵 池田マコト
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