司会の真矢ミキが「高齢者の間で車に代わる足として利用が広がっているシニアカーでも、新たな課題が見つかりました」と取り上げた。シニアカーとは電動カートのことで、電動車いす安全普及協会によると、全国で約20万台が使われているという。1台30万円くらいから購入でき、販売店は「高齢者のご家族から購入したいという依頼も増えています」と話す。
このシニアカーが交差点を飛び出したり、反対車線を悠々と逆走するトラブルが多発しているという。去年3月(2018年)には、愛知県常滑市でシニアカーに乗った男性が道路を横断しようとしてはねられ死亡した。
車道を走ってはダメ
事故の原因は、交通ルールを知らない利用者が多いからと考えられている。大事なルールは2つ。1つは「シニアカーは道路交通法上は『歩行者』」であること。つまり、車道の左端を走るのは違反で、交差点を曲がるときは横断歩道を渡らなければならない。
2つ目は「シニアカーは免許がない」が、購入時に販売店から交通ルールや操作方法の説明を受け、理解してから乗らなくてはならないことになっている。ところが、それを理解していない人が多いという。
電動補助自転車とともに、新しいルールが必要になっている。
文
バルバス| 似顔絵 池田マコト