駐車場の「非常口」の誘導パネルを目がけて、少年がサッカーボールを蹴る。命中してバラバラに吹き飛んだ。「ミッション クリア」「粉々やんけ」と文字が出て、少年はピースサインで得意げだ。次は、「1階A」という案内板にぶつけて落とす。柱をめがけてボールを蹴ると、柱を覆っていたカバーが割れて、鉄骨がむき出しになっていた。
この動画が拡散されると、非難が殺到している。「非常に腹立たしい」「壊してるし、犯罪だよね」
「とくダネ!」は場所を割り出した。神戸市東灘区にある立体駐車場で、3階建、24時間オープンで、300台収容だが、スタッフが訪れた昼間でも、駐車する車はごく僅かだった。非常口を示す看板は吹き飛んだまま。カバーが割れた柱も鉄骨が見えていた。
駐車場の出入り口には防犯カメラはあるが、管理人は常駐しておらず、動画が撮影されたのは夜間で、利用はさらに少ない。管理会社は動画を確認して、警察に被害届を出した。
建築物損壊で5年以下の懲役
司会の小倉智昭、「蹴ることには、キャリアがありそうですがね」
山崎夕貴キャスター「インスタグラムに自分たちで投稿しています。どんなつもりなんでしょうか」
若狭勝弁護士によると、設備の破壊は「器物損壊罪」で3年以下の懲役または30万円以下の罰金。柱や壁の破壊は「建造物等損壊罪」で5年以下の懲役だ。破壊目的での駐車場への侵入は、建造物侵入罪で3年以下の懲役または10万円以下の罰金に当たるという。未成年なら、親が支払うことになる。
三浦瑠麗(社会学者)「インスタグラム以前は、自分で公表なんてなかった」
伊藤利尋キャスター「罪の意識より、サッカーの技術を誇りたかったんでしょうか」
古市憲寿(社会学者)「ここまで上手いんなら、器物破壊じゃなくて、見せる動画を作れたんじゃないか」