暑くなったら「肌カビ」注意!表面の細菌が異常繁殖して赤い発疹や強いかゆみ

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   梅雨のこの時期に増える肌トラブルに「肌カビ」がある。顔や腕、背中に現れる赤い発疹で、ニキビやあせもと間違えやすいが、違う。正式には「マラセチア毛包炎」と呼ばれ、「マラセチア菌」という細菌が引き起こすトラブルだ。放っておくとニキビと同様に赤みが残ったり、色素沈着したりするともある。

   マラセチア菌は通常は皮脂を分解し、脂肪酸を取り出すことで肌を守る役割をしているのだが、蒸し暑くなり、皮脂が多く分泌されるようになると、増えすぎてかゆみなどを引き起こし、フケが多くなったり加齢臭が強まることもある。

汗をかいたらすぐシャワーで予防・・・石鹸使いすぎは逆効果

   予防法はいくつかある。通気性のよい服を着ること。肌カビは湿度が高いと増えるからだ。汗をかいたらすぐシャワーを浴びる。下着を替え、タオルで拭いたりするだけでも効果はある。

   清潔にしておけばいいのだろうと、ゴシゴシ洗うと逆効果で、肌に傷がつくとバリア機能が失われ、菌がより付きやすい状態になってしまう。皮膚科医の花房火月医師はこうアドバイスした。

   「マラセチア菌は常在菌なので、ほかの菌とのバランスが大事です。洗いすぎてバランスが崩れると、かえってカビの増殖をうながしてしまいます。石鹸を泡立ててから、手を使って洗うだけで十分です」

   汗をかいて1日に何度もシャワーを浴びるても、石鹸を使うのは1回でよいという。

   あせもと間違えて、あせも用の薬を塗ってしまうと悪化する。含まれているステロイドで免疫が抑制され、かえってカビが繁殖してしまうのだ。肌カビはの赤い発疹はあせもよりも固い。

   バランスのよい食事も大事だ。レバー、牛乳、シジミなどビタミンB群は皮脂の分泌を調整してくれる。

文   ピノコ
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