逃亡中の受刑者・小林誠(43)は、実刑が確定し、再三書面で出頭を要請されていたが、言い訳を並べて逃れ続けていた。「朝早くて出頭できない。時間を変えないなら行かない」などと勝手な言い草を並べたため、横浜地検の担当者が自宅を訪れたこともあったが、暴行を受けそうになったため、連行するのは断念したという。
その後も、電話などで数回にわたって出頭を求めた。そのつど、小林は「腰を痛めたので出頭できない」「医者に行ってから出頭したいが金がない」など逃げ続けた。
その間、仲間を集めて、何度も収監送別会を開いていたという。
司会の羽鳥慎一「朝早いから行けないと言われて、そのままにしちゃうものですか」
横浜地検の元検事の大澤孝征弁護士「あり得ないですね。やろうと思えばできなくなかったはずです」
刑確定しても刑務所にブチ込まれない不思議な日本
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「実刑が確定してから4カ月間も、『行きたくねえや』と言っていれば刑務所に入らなくてもいいなんて、知りませんでしたよ。検察が警察の力を借りて収監することを徹底した方がいいですよ」
大澤弁護士「みなさんびっくりすると思いますが、これまでは実刑が確定すれば、自分で進んで収監されに来るということが普通だったんですよね。諸外国から見れば驚くような国民性、性善説の上に、この制度は乗っかっていました。しかし、こういう人間が出てくるということであれば、対応を考えなくてはいけません」
玉川「性善説っておっしゃったけど、今回は犯罪を犯して刑が確定して、最も『善』じゃない人じゃないですか、そこに性善説を期待するのは変ですよ」
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「自分から収監されに来るのが普通だったということの方が、驚きです。すごい国だな」