行き過ぎた校則を見直そうとする動きが、東京都世田谷区で始まった。14日(2019年6月)の区議会で上川あや議員が「区立学校の校則を原則公開するよう求めます。生徒と保護者のみが知るものにとどめず、地域に広く開かれるべきと考えます」と校則を公開し、客観性を持って見直すべきと提案した。世田谷区の教育委員会は今秋にも区立中学校の校則を各校のホームページで公開する方針だ。
じつは世田谷区議会では、生徒に理不尽をおしつける「ブラック校則」がたびたび取り上げられてきた。疑問視されたのは「セーターはいいが、カーディガンはだめ」「夏服期間のブレザー着用には先生の許可が必要」「給食中は牛乳をしっかり飲む」など。
ポニーテール禁止理由は「うなじが欲情をあおる」
世田谷区に限らず、校則を巡る議論はたびたび浮上してきた。2017年には、生まれつき茶色い髪を黒く染めるよう、学校側に繰り返し指導を受けてきた大阪府立高校の女子生徒が、「精神的苦痛を受けた」として大阪府を提訴。現在では全ての府立高校が校則をホームページで公開。時代にそぐわない校則の見直しにもつながった。
実際、街の若者に聞くと、「シーブリーズ(薬用ローション)はいいけど、制汗スプレーは禁止」「うなじが欲情をあおるので、ポニーテールはダメ」「恋愛禁止の校則で、カーテンの後ろで手をつないでいたカップルが停学に」と、ナゾの校則が多い。白以外の下着の着用を禁止する校則に背いた女子中学生が、下着を没収されたこともあった。
お笑いタレントの千原ジュニアは「厳しめの先生はもれなくジャージを着ていた。大人としていかがなものかと思てたけどなあ」と首をかしげる。
さて、出演者の記憶に残っている校則は?
倉田真由美(漫画家)「眉毛に前髪が付いてはいけなくて、すごく短く切らされた。その場で切ったりした」
千原ジュニア「靴下は、清潔感のある白やないとアカンと。クラブ活動でみんなドロドロやから、黒い方が清潔感あると思いました。あと、チェッカーズヘア禁止とかね」