「香港で起きている大規模デモで、若者に生の声を聞きました」と森圭介アナが報告した。犯罪容疑者の中国本土移送を可能にする「逃亡犯条例」改正案をめぐる反対運動を取り上げた。
きのう16日(2019年6月)には200万人(主催者発表)が香港中心部を埋め尽くした。これは香港人口の4人に1人がデモに参加したことになる。
民主化を求めて起きた2014年の雨傘デモに10代で参加、「民主の女神」と呼ばれた周庭さん(22)は来日中の15日、こう語った。
「審議先延ばしではダメ、撤回を」と怒る人々
「条例案では香港で拘束されたら即中国本土に引き渡される可能性があります。中国に反対意見を持つ人が政権のターゲットになります」「条例を阻止しないと香港は終わりと、人生で初めてデモに参加した人もいました」「可決されたら本当に怖い。日本人でも中国に引き渡されるかもしれません」
このインタビューの最中に香港行政府が条例案の審議先延ばしを発表したが、周さんは「撤回でなければ、納得いきません」と警戒をくずさなかった。
大竹真リポーターがきのう香港で話を聞いた女子学生も「香港を守るのに自分も力になりたいと参加しました」という。香港在住の日本人男性は「住む人はもちろん、訪れる日本人も何か理由をつけて中国に送られるかもしれない」「政治的な取引材料にされる可能性が、いちばん怖い」と話した。
大竹「デモは4キロ以上にわたっていました。審議先延ばしでは話にならないと参加者たちは言っています」
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「中国は一国二制度というが、習近平政権の締め付けがどんどんきつくなっており、深刻だ」