<なつぞら>(第68話・6月18日火曜放送)
自分だけ幸せになっていいのか・・・なつは身売りされた妹・千遥の身を案じてひたすら悲しかった

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   身売りされたという思いもよらぬ妹・千遥の消息に、なつ(広瀬すず)も兄の咲太郎(岡田将生)も激しく動揺していた。下宿先のおでん屋「風車」に帰っても、千遥のことが頭から離れない。

   咲太郎「なつ、お前のせいじゃないんだから、元気だせ」

   なつ「兄ちゃんは悲しくないの。悔しくないの」

   咲太郎「俺だって悔しいよ。辛いよ。一緒に養護施設に連れていっていればって思うし、守ってくれなかった叔父さんをぶん殴ってやろうと思ったよ」

   なつは千遥がどんな辛い思いをしていたか。それを考えると心が痛くなった。自分だけ夢を追っていいのか、私だけ幸せになっていいのか。

「東洋動画」では次の漫画映画の制作が始まった

   咲太郎や「風車」の女将・亜矢美(山口智子)は、なつに「千遥のためにも漫画映画を作れ」と励ますが、なつの心が晴れるはずがない。黙ったまま部屋に閉じこもってしまう。翌朝、出社時間になっても起きあがれない。

   亜矢美に起こしてもらってやっと重い体を上げたなつは、結局、遅れて出勤した。社内では、すでに仲務(井浦新)と井戸原昇(小手伸也)らによる次の映画のキャラクター検討会が行われていた。

   「なっちゃんは、どんなもの描いてきたの? 見せて」といつもの軽い調子で下山克己(川島明)が話しかける。なつは、十勝の柴田牧場のかあさん・富士子(松嶋菜々子)をモデルにした常盤御前を提出した。この常盤御前に、大沢麻子(貫地谷しほり)が難くせをつけた。「なに、これ」。プロとしての絵に達していないというのだ。(NHK総合あさ8時放送)

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