<なつぞら>(第67話・6月17日月曜放送)
生き別れの妹・千遥とやっと会えるはずが・・・思いもよらぬ話になつも咲太郎も呆然

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   なつ(広瀬すず)と兄の咲太郎(岡田将生)は、12年前に生き別れになった妹の千遥がいるはずの住所を訪ねる。そこには1軒の木造のアパートが建っていて、そこから不意に若い女性が出てきた。

   なつは息を飲んで見つめる。「千遥?」と話しかけると、女性は一瞬びっくりした顔をしたが、なつと咲太郎を部屋に通した。そこにいたのは2人の叔父で、驚くべき話を始めた。

敗戦後の生活苦から身売り

   千遥はなつや咲太郎と別々になったあと叔父に預けられたが、敗戦直後の生活は苦しく、叔父は仕方なく千遥を身売りしたというのである。今となっては、どこで何をしているのかわからないという。

   なつは言葉を失い、部屋を飛び出した。茫然とする。「千遥・・・」。まがりなりにも幸せな暮らしをしていた自分と違って、千遥はどれだけつらい思いをしていたのか。自分だけが、北海道の柴田牧場で、じいちゃん(草刈正雄)たちのあたたかい家族と一緒に過ごしていたのではないか。涙がとまらない。

   咲太郎もなつと同じ気持ちだった。叔父の話にはらわたが煮えくりかえり、なぜ千遥を守ることができなかったのか、千遥を見捨てたのかと、いまにもとびかかりそうな自分を抑えて、じっと唇を噛んでいた。(NHK総合あさ8時)

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