<なつぞら>(第60話・6月8日土曜放送)
社内のアニメーター昇進試験に落ちたなつだったが、ベテランの仲は「プロの素質」を見抜いていた

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   なつ(広瀬すず)はアニメーターになるための社内試験を受け。制作部門の幹部の仲務(井浦新)、井戸原昇(小手伸也)、露木重彦(木下ほうか)らは、受験した5人の絵の採点を始めた。なつの描線は荒くて動画としては完成度が低いけれど、個性的で光るものがあるという評価だったが、合格とはならなかった。

   仲と井戸原は「不合格」を知らせる席で、なつに15枚でいいところをなぜ30枚も描いたのと聞いた。「課題の絵をたくさん見たくて、見たらイメージが湧いてきて、どうしても描きたくなったんです。でも、自分の描きたいものに自分の手が追い付いていかないんです。自分は下手なんだってよく分かりました」というではないか。

   仲と井戸原は、腕は未熟ながら、なつがすでに一流のアニメーターと同じ「産みの苦しみ」を抱えていることに驚いた。

照男お兄ちゃんと砂良との結婚が決まった

   そのころ、十勝で農業を営みながら絵を描いている山田天陽(吉沢亮)は、森の奥深くで民芸品を作っている阿川弥市郎(中原丈雄)の娘・砂良(北乃きい)に会いに出かけていた。柴田牧場の長男、照男(清原翔)が砂良に思いを寄せているのに、なかなか行動しないことに業を煮やし、柴田牧場の牧童・菊介(音尾琢真)と企てたプロポーズ作戦を実行するためだ。コンセプトは「熊のラブレター」だ。

   年が明け、天陽はなつからの手紙を手に思わずニヤける。照男のために仕掛けたプロポーズ作戦を思い出したのだ。サケを持った照男の扮装、菊介のこん身の演説、そして危うい一幕。作戦は見事成功し、照男と砂良の結婚が決まった。

   アトリエでなつの手紙を読む天陽の横には、展覧会の入賞後に描き始めた最新作があった。べニア板に描かれたのは、膝を抱えて座るなつだ。その視線はとても強い。

   天陽はペインティングナイフを手に取ると、茶色の絵具で絵を塗りつぶしだした。山田家の跡継ぎになる天陽にも、そろそろ結婚を考える時期がやってきたのだ。(NHK総合あさ8時)

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