「ちょっと、ほっこりしたお話です」とキャスターの山崎夕貴が取り上げた。先月29日(2019年5月)、東京・池袋駅でICカードの残高が不足し困り果てていた特別支援学校の男子生徒(16)に、そっとお金を手渡した高齢の夫婦がいた。
「長男を助けてくれたお二人にお礼を言いたい」「そんなに心が広い方に出会えた奇跡に感謝するしかないないです」と母親の福田恭子さんはツイッターに投稿し、会える日を待っている。
チャージして戻ってきたらもういなかった
ダウン症の長男は今年(2019年)の春から母親と電車通学しているが、その日は学校が早く終わったため、行き違いになってしまった。持っていたICカードの残りはわずか9円。そのとき、改札の方から見知らぬ夫婦が近づいてきて「困っているなら、これを使って」と1000円札を差し出した。チャージを終えると、もう2人はいなかった。
母親のツイッターに、「ほんと、世の中捨てたものじゃない」「この世の中、悪い人ばかりじゃない」と大きな反響があった。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト