宅配業者が勝手に受領書にサインして...荷物まで消えた! 人手不足とはいえ配達がずさん過ぎ

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   「厳しくいえば、有印私文書偽造。勝手にサインして、考えられない」

   仙台市のAさんが4月29日(2019年)、ネット通販でコンタクトレンズを注文したが、荷物が届かないばかりか、荷物そのものがなくなってしまった。「とくダネ!」は被害者夫婦に「宅配トラブル」の一部始終を聞いた。

   「ご注文商品の発送手配が完了致しましたのでお知らせします」。注文後、通販サイトから連絡があり、佐川急便からも「お荷物のお届け予定をご連絡致します。5月3日、指定時間なし」とメールが届いた。

弁護士は「有印私文書偽造罪の可能性がある」

   その日、Aさん夫婦は午前中にスーパーに出かけ、昼過ぎに帰宅した。ポストには不在連絡票はなく、荷物はこれから配達されるものと思い6時間待った。

   どんな様子か、メールを確認してみると、佐川急便からのメールで、3日午前11時52分付けで、「お客様宛のお荷物が完了致しましたのでお知らせします」と送られていた。えっ、その時間は外出中だったのに。もちろん、荷物は届いていない。

   急いで宅配業者に連絡すると、「サインをもらって、すべて完了しています」という驚きの返事が。身に覚えのないサインは、一体誰がしたのか。

   その後、通販会社からのメールで、「改めて調査したところ、アルバイト配達員がお客様の自宅に配達し、独断で受領サインを行っていたことが明らかになりました」ということだった。配達員はサインし玄関に荷物を放置して帰った。

   トラブルはそれだけではなかった、配達員が玄関に置いた荷物が見つからない。現場は通りに面したアパート。誰かが持ち去ったかもしれない。後日、通販会社から「お詫び」とみられる5000円が振り込まれていた。

   「とくダネ!」の取材に、佐川急便は「荷物は手渡しが原則、担当者が勝手な判断でしたことだが、組織として申し訳なく思う」と答えた。

   キャスターの山崎夕貴「人手不足という背景があるかもしれませんが、配送業者のこの行動について、若狭勝弁護士に聞いてみました。勝手にサインして荷物を置いていくケースは、有印私文書偽造罪の可能性があり、損害賠償を支払われる可能性が高いということです」

   それはそうだろう。「宅配トラブル」は改善されていないのだろうか。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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