元次官「子どもをぶっ殺す」と言われ...長男刺殺、川崎の事件が引き金だった!

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   1日(2019年6月)に元トップ官僚の熊沢英昭容疑者(76)が、引きこもり状態の長男英一郎さん(44)を刺殺した事件。熊沢容疑者が「長男が『小学校の運動会の音がうるさい。ぶっ殺す!』と言ったことから、小学生らが襲われた川崎の事件が頭に浮かび、同じようにならないように考えた」と供述していることがわかった。事件の連鎖に、引きこもりの子供を持つ親たちの間に動揺が広がっている。

名門中学でイジメにあい、母親からは勉強を迫られ...

   英一郎さんは、名門校の駒場東邦中学に入学したが、学校では上履きで頭を叩かれたり、眼鏡を割られたりといったイジメを受けていた。一方、家庭でも勉強しないことを理由に母親にプラモデルを壊されたことなどをきっかけに暴力を振るようになったという。

   そんな英一郎さんが居場所を求めたのがゲームの世界。私立大学に進学して豊島区の一戸建てで生活を始めたが、オンラインゲームに没頭して引きこもり気味になり、月に30万円以上課金することもあった。

   英一郎さんを知る女性は「熱のいれ方、優先順位が私たちと違う。英一郎さんの場合、ゲームが本来の居場所」と語る。一人暮らしをしていた英一郎さんだが、ゴミ出しをめぐり近隣住民ともめたことから先月(2019年5月)下旬に実家に戻った。そして、再び家庭内暴力が始まった。

   しかし、熊沢容疑者は警察などに相談しなかった。容疑者の知人は「今思えば、家族の話は避けている感じだった」と語る。

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