1日(2019年6月)午後8時15分ごろ、横浜市の新交通システム「シーサイドライン」始発駅の新杉田駅で、無人運転の車両が逆走した事故はなぜ起きたのか。
5両編成の車両は、本来の進行方向とは反対に25メートル走り、車止めにぶつかった。「あれっ、と思ったら5秒後にガーンと衝撃があり、前の車両でおじさんとおばさんが横に倒れた」と男性客が話す。
AI制御ではなく、線路情報をプログラミング
乗客30人のうち14人が重軽傷を負った。運営会社は「30年間に人身事故は一度もなく、逆走は想定していなかった」という。自動列車運転装置(ATO)で動き、東京お台場のゆりかもめや、日暮里の舎人ライナーも同じシステムだ。JR山手線でも導入が検討されている。
鉄道ジャーナリストの梅原淳さんは「人間を超えた注意力を持つシステムともいわれていたが、AI(人工知能)で制御するのではなく、線路情報をあらかじめプログラミングしてある。信号の指示が命令系統に伝わらなかった可能性があります」という。事故を起こした車両の問題か、システム全体の原因かが問われる。
司会の加藤浩次「バックアップのバックアップみたいなものが必要ですね。これを教訓にして、おかしなところをつぶしていってほしい」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト